2022年1月20日 (木)

栗木台小学校 里山の授業

先日、栗木台小学校の5年生が里山の授業で来てくれました。

黒川の里山をどの様に活用しているのかを学んでもらう授業です。

 

やまぼうし自然学校の森林インストラクターのみなさんとセンター職員が講師となり、センターで普段行っている、4つの里山プログラムを実施しました。

 

1、カブトムシの住み家作り

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落葉を集めて積み込んで堆肥作りと、堆肥になった土をふるいにかけて畑に運ぶ作業を行いました。からからに乾いた落ち葉を集めて運ぶ作業は、みんなとても楽しそうでした。堆肥をふるいにかける作業では、ミミズやカブトムシの幼虫などが沢山出てきました。

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落葉の中の微生物や虫たちが、落ち葉を分解し、堆肥を作ってくれます。堆肥は畑で、野菜を育てる肥料になります。

 

2、薪割り体験

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センターでは、切った木を割って乾かし、薪ストーブの燃料や野外炊事用の薪として活用しています。玉切りの薪を手動の薪割り機や斧とハンマーを使って割ってもらいました。

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白樫のような固い薪もあったので、簡単には割れず苦労していましたが、割れた時の感動も大きく、何度も挑戦していました。最後にエンジン式油圧薪割り機を使ってデモンストレーションも行い、37トンの油圧のパワーに驚いていました。

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3、竹細工

プラスチック製品にとって代わってしまった竹細工の製品。竹を切ってマイカップ(竹カップ)を作ってもらいました。

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最初にデモンストレーションで、竹林から1本の竹を切り倒す様子をみてもらい、その竹を運んで、各自が竹カップのサイズにのこぎりで竹を切ってもらいました。

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曲がって切ってしまうとカップが斜めになってしまうため、テープを貼って、そのテープの沿って知ることで、真っ直ぐ切ってもらいました。竹カップは大事に使うと何年も使うことができます。今回切った竹カップはお土産として持って帰ってもらいました。

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4、飾り炭作り

せんべい缶を使って、飾り炭を焼きました。

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子どもたちが学校から持って来た、割り箸、松ぼっくり、どんぐり、小枝などを缶に詰め、針金で蓋が開かない様に止めて、焚き火の中に入れました。焚火が消えない様に子どもたちは森に入り、焚き木を集めていては火の中にくべる作業をしてもらいました。

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火を焚く事約1時間、缶から出る煙が白から透明に変わったのを見て、火から降ろし缶を冷まします。

缶の蓋を開けると、中に入れたいろいろなものが、しっかり炭になっていました。

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4つの体験活動を通じて、里山の維持管理について学んでもらいました。また、今回実施したすべての活動が、SDG,sにもつながります。

体験を通じて学んだことを、更に深めていただければ幸いです。(野口)

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2021年10月10日 (日)

指導者養成~火おこし指導~

例年であれば、「晴れ」の代名詞でもある「10月10日」。今朝は少々霧雨まじりの天気でスタートしましたが、次第に青空が見えてきました。

気持ちのいい日です。

今日は、とある自治体さんの依頼で「指導者養成」をさせていただいています。テーマは「火おこし」です。

マッチ、新聞紙、焚き付け…といった火おこしではなく、今回はメタルマッチを使用した「火おこし指導」です。

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メタルマッチでの着火は、少しコツが要ります。また種類によっても着きやすさが違います。100円で買えるものから手作りのものまで、チャレンジしてみました。

 

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着火がうまくいったら、今度はナイフワーク。フェザースティック作りやバトニングを体験してもらいます。

得手不得手はありますので、練習が必要な方もいれば、ヒガンバナのようなフェザースティックを仕上げる方もいらっしゃいました。それぞれのペースでコツをつかんでもらえればOKです。

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ひと通りメタルマッチによる火おこしを学んだのち、今度は「炭おこし」について学んでいただきました。

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炭にも色々な種類があり、それぞれ適した用途があることをお伝えし、実践。

それを使い、ランチタイムに向けて色々な焼き物を堪能することとなりました。

珈琲とともにいただきました。

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そして午後は、午前中に学んだ事を、一からすべて自分でやってみる!

麻ひもをほぐし、バトニングして、フェザースティックをつくり、メタルマッチで着火して…

「言うは易く行うは難し」。自分で苦労して身につけた事は、きっと忘れません。そして今度は子ども達に伝えていく側となる皆さん。

たくさんの子ども達に素敵な体験を提供してくださることを願っています。

 

坂口(ねぷた)

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2020年9月15日 (火)

電車山整備!

皆さん、こんにちは。

本日はゼミの学生の皆さんが、電車山の整備に来てくれました。

ヘルメットをかぶり、のこぎりを携え、いざ山へ!

 

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センター職員に効率的な木の伐採の方法を教わり、

さっそく竹や灌木を伐採していきます。

最初は慣れない手つきだった皆さんですが、

進めていくうちに徐々に作業効率があがっていきます。

 

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切断した竹や灌木はどんどん運び、積み上げていきます。

 

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せっかくなのでビフォーアフターの写真をパシャリ!

 

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自分たちで拓いたスペースは、見るだけで達成感が湧いてきます。

なかなかこういった成果を『目で見る』ことは少ないと思います。

 

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自分たちで切り開いたスペースを見ると、その広さに感動したようです。

「広い……」「まさかこんなに…」といった声を聞くことができました。

 

額に汗して働く、ということが少なくなってきているこの時代。

自分たちの体を使って切り開いた成果は、皆さんの目の前に広がります。

 

センターでは電車山の整備、再活用を進めています。

皆さんも山を切り開いて、達成感を得てみませんか?

 

興味のある方は、ぜひセンターまでご一報ください!

 

大谷 

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2020年8月 2日 (日)

森林整備隊の活動

梅雨が明けました。あっという間にセンターの界隈も夏の景色に早変わりしました。
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今日は森林整備隊の有志の皆さんと里山整備活動を行いました。
そして、初めて参加をされた新隊員の男性は学校の先生で、社会奉仕活動の体験にいらっしゃいました。

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新隊員を含め6名は、まずは梅雨明けを受けて、梅雨の代名詞でもあるアジサイの枯れ花を剪定しました。

アジサイは花が終わっても花びらが散ることもなく(もともと花びらと思っている部分はガクなんですね・・)枯れたまま茎の先端についたまま残っています。

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見栄えも良くないし、切り戻しと言って少し茎を切り詰めると脇芽が出て成長を促すことになるため、少し大胆に切り落として行きました。

午前中いっぱいをかけセンター前の歩道一体を綺麗に片づけることができました。

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そして午後はいよいよ里山整備。お隣の電車山で立ち枯れた木の伐採と竹の伐採を行いました。

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新隊員の先生にとっては竹を切ることも、木を倒すことも、アジサイを選定することもすべて初めての事でしたが、あっという間にのめりこみ、時間が過ぎるのも忘れ没頭されていました。感想をうかがうと、とても楽しいし、自然とも触れ合え、なんといっても近場にこうした施設があることに気づけて良かったということでした。

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コロナウィルスの影響で、ネイチャーボランティア活動が自粛となり、主催事業として活動ができていませんが、来月9月からは再開できる見込みです。興味のある方は是非センターのホームページを確認の上、ご参加ください。(川村)

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2011年11月 6日 (日)

ノエビア主催 「親と子の環境教室」

センターで、化粧品会社のノエビアさんによる『親と子の環境教室』が行われました。

「ノエビアのスキンケアは、植物のめぐみがあってこそ。」

その植物たちに生命を与える未来の自然を考え、2010年からノエビアでは野口 健さんといっしょに、未来の自然環境を考える活動を行っているそうです。

今日はこのセンターに野口 健さんが足を運び、16組の親子と一緒に121

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竹を切る作業と、切った竹を使って竹カップ作りにチャレンジしました。

今日は、月に一度のネイチャーボランティア(黒川の森の手入れ)の日

なので、講師にはやまぼうし自然学校の方をお呼びしました。職員も指導に加わります。

健さんがはじめに竹を倒すと、

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大きな歓声があがりました。160

健さんに続けと、子ども達も竹を倒していきます。

なぜ竹を倒すか?

竹を切らないと薮になり、森に光が当たらなくなるからです。

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切った竹は捨てずに

有効活用(竹カップ作り)します。222

はじめは話をしなかった参加者同士も、協力しあって竹カップ作りに

夢中になっていました。

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最後は完成した竹カップを持って記念撮影です。

健さんの話にもあったように、

参加者のみなさんにとって今日の体験は267

「自然に目を向けるきっかけ」づくりになったのではないでしょうか?

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今後とも身近な自然に目を向けてもらいたいと思います。

(園部)

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2011年10月 8日 (土)

ドラム缶ピザ指導~町田福祉保育専門学校~

町田福祉専門学校の100名の学生に、当センターのプログラム「ドラム缶ピザ」の指導を行いました。

まずはお互いの緊張をとぎほぐす為の「アイスブレークゲーム」です。拍手を使ったゲームと、じゃんけんを使ったゲームをやりました。あとだしじゃんけんでは、負けるのがなかなか難しかったようです。

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班ごとに机とテーブル用の板を用意して、生地・トッピング・火係りに分かれ、説明を聞いてから作業開始。

生地係りは、粉から生地をこねます。目指すはほっぺたの柔らかさ。途中、オリーブオイルを加えなめらかに仕上げます。最後に生地を伸ばして完成です。

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トッピング係りは、野菜等の具材を薄く切っていきます。切り方はその人のセンスが表れます。生地ができたら、フォークで穴をたくさんあけ、その上にピザソース、具材、チーズを乗せます。

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火係りは、ドラム缶ピザ釜の中に、マッチで点火できるように新聞と薪を組みます。トッピングが終わったら焼きはじめます。火加減次第でピザの焼き加減が変わってしまうので、責任は重大です。

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各班スペシャルトッピングも含めて10枚のピザを焼きました。

完食です!!

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おいしいピザを食べた後は、片付けと振り返りが待っています。

どの学生もアウトドアクッキングを楽しめようで、満足げな顔をしていました。

協力・コミュニケーションで生まれる達成感。これからも人とのコミュニケーションを大切にしていって欲しいです。

(園部)

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2011年6月 9日 (木)

安全について

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本日センターでは、JON(ジャパンアウトドアネットワーク)主催の「キャンプディレクターのための安全研修会」が行われています。

自然の中で行う活動には、必ず危険のリスクがついてきます。事前に、活動中に、事後にリスクを回避するためできることは何があるのか?1泊2日の研修会に全国から25人のキャンプディレクターが集まりまりました。

センターからも2名の職員が参加しています。研修の内容については後日報告させていただきます。

さて、当センターにも、危険な生き物が住んでいます。最近頻繁に目にするのが、オオスズメバチ。昨年、一昨年と敷地内の木の根元に巣を作りました。今年はまだ巣を発見できていませんが、頻繁に飛んでいるのを見ると、どこかに作っているに違いありません。

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オオスズメバチを見つけても何もしなければ人に攻撃することはまずありません3991。危険なのは巣の近くに行くことです。巣を守る習性があるため、巣の近くに行くと攻撃を仕掛けてきます。むやみに藪の中に入って行ったりしなけらば、刺される心配はまずないので、安心してください。

また、黒い服はクマと間違えて攻撃されやすいそうです。黒い服は避けましょう。そして、甘い香りの香水には匂いにつられて寄ってくる場合があるので、野外に出るときは香水を控えてください。

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スズメバチに続いて住んでいる危険な生き物がマムシです。普段はほとんど出てきませんが、昨年は2匹を駆除しました。マムシは毒蛇ですが、大変臆病な性格です。人の気配がすれば逃げて行ってしまします。怖いのは、マムシいるのに気付かずに踏んでしまい、驚いたマムシに噛みつかれることです。むやみに藪に入らないことをお勧めします。

事前のリスク回避という点では、危険な生き物がいるという事を理解しておくこと、また、対処法を理解しておくことが重要です。

幸いなことに、スズメバチやマムシにより事故はまだ1件もおきてはいません。これからも事故のないよう注意を促していきたいと思います。(野口)

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