栗木台小学校 里山の授業
先日、栗木台小学校の5年生が里山の授業で来てくれました。
黒川の里山をどの様に活用しているのかを学んでもらう授業です。
やまぼうし自然学校の森林インストラクターのみなさんとセンター職員が講師となり、センターで普段行っている、4つの里山プログラムを実施しました。
1、カブトムシの住み家作り
落葉を集めて積み込んで堆肥作りと、堆肥になった土をふるいにかけて畑に運ぶ作業を行いました。からからに乾いた落ち葉を集めて運ぶ作業は、みんなとても楽しそうでした。堆肥をふるいにかける作業では、ミミズやカブトムシの幼虫などが沢山出てきました。
落葉の中の微生物や虫たちが、落ち葉を分解し、堆肥を作ってくれます。堆肥は畑で、野菜を育てる肥料になります。
2、薪割り体験
センターでは、切った木を割って乾かし、薪ストーブの燃料や野外炊事用の薪として活用しています。玉切りの薪を手動の薪割り機や斧とハンマーを使って割ってもらいました。
白樫のような固い薪もあったので、簡単には割れず苦労していましたが、割れた時の感動も大きく、何度も挑戦していました。最後にエンジン式油圧薪割り機を使ってデモンストレーションも行い、37トンの油圧のパワーに驚いていました。
3、竹細工
プラスチック製品にとって代わってしまった竹細工の製品。竹を切ってマイカップ(竹カップ)を作ってもらいました。
最初にデモンストレーションで、竹林から1本の竹を切り倒す様子をみてもらい、その竹を運んで、各自が竹カップのサイズにのこぎりで竹を切ってもらいました。
曲がって切ってしまうとカップが斜めになってしまうため、テープを貼って、そのテープの沿って知ることで、真っ直ぐ切ってもらいました。竹カップは大事に使うと何年も使うことができます。今回切った竹カップはお土産として持って帰ってもらいました。
4、飾り炭作り
せんべい缶を使って、飾り炭を焼きました。
子どもたちが学校から持って来た、割り箸、松ぼっくり、どんぐり、小枝などを缶に詰め、針金で蓋が開かない様に止めて、焚き火の中に入れました。焚火が消えない様に子どもたちは森に入り、焚き木を集めていては火の中にくべる作業をしてもらいました。
火を焚く事約1時間、缶から出る煙が白から透明に変わったのを見て、火から降ろし缶を冷まします。
缶の蓋を開けると、中に入れたいろいろなものが、しっかり炭になっていました。
4つの体験活動を通じて、里山の維持管理について学んでもらいました。また、今回実施したすべての活動が、SDG,sにもつながります。
体験を通じて学んだことを、更に深めていただければ幸いです。(野口)
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