優雅な「狩り」~紅葉狩り~
11月も残すところあとわずか。明日からは天気も崩れる予報。この青空に映える、最後のひと踏ん張り!ということで、今日は黒川の「紅葉狩り」です。
そもそも「紅葉狩り」という言葉は、1200年前の『万葉集』でも詠まれていたとのこと。
「狩り」自体は獣や野鳥を捕まえるものでしたが、やがてキノコや木の実、果物の採集にも言葉として使われるようになったそうです。さらには草花を愛でる場合にも使われるようになったとのこと。
狩猟をしない貴族や宮廷の人たちの「優雅な遊び」として、この「狩り」が行われるようになったそうです。
ちなみに、一般庶民に親しまれるようになったのは、戦乱の世が明けた江戸のころ。それも庶民の生活にも余裕が出てきた中期以降だそうです。約300年ほど前でしょうか。なんだかロマンです。
さて、今日の写真はすべて黒川のカエデ。いや、モミジ?
はい、ご存知の皆さまが多いかと思いますが、カエデもモミジもカエデなんですよね。
「葉の切れ込みが『深い』のが『モミジ』」、「葉の切れ込みが『浅い』のが『カエデ』」だそうです。
光とのコラボレーションが本当にきれいですね。新緑の青葉の頃も好きですが、やはりこうして赤や黄、光り具合によっては橙に見えたりする紅葉の木々は、哀愁も相まって、落ちつきます。そう、貴族になった気分。
ということで、寒暖差ゆえのすてきな色づき。寒さは堪えますが、木々の生命を感じながら今日も元気に過ごしたいと思います。
坂口(ねぷた)
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