まさかそこから……?
皆さん、こんにちは。
本日はちょっとした事件を紹介します。
「事件」と聞くと、少し身構えてしまうかもしれませんが……
たいしたことではないです。「そんなことあるんだ~!」という驚きがありました、ということですね。
ツリークライミングという、木登りの技術があります。
木の枝にロープを引っ掛けて、色々と道具を使って木登りを楽しむ技術です。
この最初のステップである、『上の枝にロープを引っ掛ける』。
これ、どんなやり方でやると思いますか?
当然、脚立を使うわけでも、棒を使うわけでもありません。
重石をつけた細いロープを投げるんです。
私も何度か投げたことがありますが、これが難しい。
コントロール力は自信満々でなくとも、それなりにできる方だと思っていたんですが……
頭上の木を見上げると、遠近感が掴みづらいんですね。
「あれっそこじゃない!」も「全然届かないで落ちてきた(笑)」もありました。
さて、センターの木は、枯れて折れた枝が絡まっていることがあります。
そんなときも、ロープを投げて引っ掛けて、引っ張って落とすことがあります。
もちろん、周囲の安全を確認してからです。
その日も、折れた桜の枝を回収するべく、職員が重石付きロープを投げました。
すると重石はべきべきと枝を折りながら突き抜け……
えっクワガタ……?
そうです、ノコギリクワガタが落ちてきたんです。
虫好き少年だった記憶がある方ならわかると思いますが、
我々にとってクヌギやコナラは蹴り飛ばすものです。
そして全く落ちてこないクワガタ、カブトムシに肩を落として帰る。
もしくは諦めきれずに二度三度と蹴りを入れる。
それは木の上にクワガタが「いるかもしれない」と思っているからですが…
正直、勝率は高くありません。
何も落ちてこないどころか、木が揺れずに足を痛めただけなんてこともしばしば。
なのに、なんとサクラの木からノコギリクワガタが落ちてきたんです。
いえ、たいていの人にとっては「ふーん……」で終わる話でしょう。
しかし、私にとっては、ちょっとした驚きだったのです。
何を思って桜に止まっていたのか、ちょっと休憩してただけだったのか。
真相は彼のみが知っています。
またどこかで会えるといいですね。
……桜の木肌にクワガタって、やっぱりちょっと違和感あるなぁ……
あ、ところでなんですが、センターの木は蹴らないでくれると嬉しいです。
木が弱ってしまいますし、それに先ほど言った通り勝率もよくないです。
しかも蹴りすぎると、上の枝が落ちてくるかもしれません。
無理に探さず、「会えればラッキー!」くらいの気持ちの方が、
彼らと出会えると思いますよ!
大谷リオ
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