「怪しい天気だなぁ」ということで、朝から職員でタープをあげ、親子ブッシュクラフト講座にご参加いただく皆さんをお待ちしておりました。
今日は4組の精鋭ご家族にお集まりいただき、スタートしたブッシュクラフト講座。たき火がしたくてウズウズしている少年たちも、まずはロバさんにブッシュクラフトで使う道具のこと、そして正しい使い方をしっかり聞くことにしました。
宝箱のようなブッシュクラフトキットの中身をチェックし、まずはメタルマッチの使い方を教わります。
麻ひもをほぐし、着火のためのふわふわを作ります。
最初のうちはメタルマッチもうまく使いこなせません。何度も何度も挑戦し、火花が散り始めます。
それでも着火に至るまでには、練習が必要です。
何とか着火ができるようになったら、今度は火を育てるための「フェザースティック」を作っていかねばなりません。
ここではナイフを正しく安全に使うスキルが必要となります。
子どもたちも然ることながら、親御さんも「フェザースティック」づくりはひと苦労です。
何とか火を起こし、育てるための準備が出来たら、あとはそれをやってみる。
ロバさんは簡単そうにやってのけます。
さて、どうなるかな?
チャレンジ精神と好奇心のハイブリットは、集中力を高めます。親御さんと一緒になって、子どもたちも一生懸命、着火やフェザースティックづくりに勤しみ、結果無事に4家族とも火を生み、育てる事に成功しました!
午前中は30分くらいでしょうか。火を育てる時間をとりました。
ところがロバさん。こうして育てた火を、なんとこれを消す!というのです。
お昼の後は、メタルマッチで着火、再度フェザースティックを作り、火を生み育て、うまく熾火が出来たところから、焼きマシュマロタイムになるということとなりました。
そんなチャレンジの前に、フェザースティックづくりのスキルが格段に上がる時間がやってきました。
枝のお花作りです。急遽お手伝いいただいた、わーさんからレクチャーいただき、ナイフスキルアップにも繋がるお花作りがスタート。
このお花作りができるようになると、自然とフェザースティックづくりのスキルも上がるのです。
親御さんがお花作りに夢中になっている間に、子どもたちは再度メタルマッチに挑戦中。
そしてこの二つの力を結集し、午後のチャレンジがスタートしたのです。
それぞれほぼ同じタイミングで火がおこせました。確実にスキルアップし、どうしたら火が育つか、を実践を通し体得出来てきていました。
マシュマロの美味し焼き方も覚え、大満足の1日になったのではないでしょうか?
ナイフを扱うこと、火を扱うこと。すべて「危険なこと」にカテゴライズされることばかりです。
でも、なんだか楽しくて、魅力的で、何より生きる事に必要なスキルであることは間違いありません。
怖いのは、正しい扱い方を知らないことです。怖がって何もしないことです。
正しい扱い方、そしてどうしたら危険なのか…そうしたことを体験を通し、学んでいくことで、それらは生きるために欠くことのできないスキルのひとつになっていきます。
そんなことを、このブッシュクラフト講座で知っていただけたなら、幸いです。
「もうこれでキャンプ、できるね!」そういいながら、帰っていってくださった皆さんがいました。
坂口(ねぷた)