ブッシュクラフト 火起こし研修(第二回)
今日も晴天の火起こし日和でした。なにより、風もなく湿度も30%前後と子ども文化センター・わくわくプラザの皆さんが初めて火を起こすのには最適な日でした。
昨日の第一回の資質向上研修と同様、第二回もメタルマッチを使い火を起こす方法を先生方に研修していただきました。
まずはメタルマッチで火花を作り、麻ひもをほぐした火口(ほくち)に火を付けるところまでを実習しました。
初めて使うメタルマッチに苦労をされた方もいましたが、無事に全員が火種を作る課題をクリアできました。
続いて、もう少し火を大き目に育てるために、ブッシュクラフトナイフでバトニングとフェザースティック作りを実習していただきました。
バトニングは太めの薪にナイフを立て、ナイフ自体を叩いて小割の薪を作り焚き付けにします。ナイフで太い薪に亀裂が入ればあとはナイフをねじって割るだけでどんどんと小割ができていくことが理解いただけたようでした。さらに、小割にした焚き付けにナイフで切れ込みを入れてよりいっそう燃えやすいフェザースティックを作ることにもチャレンジしました。ここまでできれば、あとは薪をくべる量を調整することで、火力も燃える時間も調整ができるようになります。そして火床(ほど)用に下に敷いた薪を使って、焚き付けの火を安全に素早く消す方法も実践しました。
ここまでの2つの課題を全員クリアできましたので、最後の課題として仲間と一緒に4-5名のチームで火を育てることを実習していただきました。
一人で使う火床よりも大きく、また火口もフェザースティックも焚き付けの小割の薪も早く多く準備ができます。
そして一度付けた火を火力調整をしている間に、竹をバトニングで割り分け、竹串を作るナイフワークの練習を行いました。
この段階になると道具の扱いも慣れて、また他の人のやり方をお互いに確認したりコツを伝えたりとコミュニケーションも育っていきます。
そして竹串ができたらセンター職員のチェックを受けて、マシュマロをもらい、自分たち自らでゼロから起こした火であぶって美味しく食べ、3つの課題を笑顔でクリアできました。
3つの課題のうち一番皆さんが苦労されたのは、フェザースティックづくりでした。普段からナイフを使って木を削る機会が少ないないため、ナイフの刃が深く入りすぎて、木くずが削り取れてしまったりしてしまいました。とはいえ、何事も練習量なので、何度か試行錯誤して少ない力で木くずを残しながら薪を削る方法を体得していただけたようでした。
火は徐々に大きく育てていくこと、安全にナイフを使うこと、火を水を使わずに消火することなど、アウトドアで必要となるであろう一連のスキルを体感していただけましたので、今度は先生方から児童たちにノウハウが伝わっていくことを期待しています。(川村)
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