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2019年3月19日 (火)

「認定ブッシュクラフター火おこしベーシック資格講座」

日本ブッシュクラフト協会との共催事業で「認定ブッシュクラフター 火おこしベーシック資格講座」が開催されました。朝の9時からスタートし、午前中は座学、午後からは屋外で実習、さらに認定試験と盛りだくさんの講座でした。
平日にもかかわらず全国各地から30名ちかくの方々が集まり、最近のブッシュクラフトの盛り上がりを受け女性の参加者もけっこういらっしゃいました。

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日本ブッシュクラフト協会代表理事の相馬さんのあいさつから始まり、すぐに座学のスタートです。 座学では相馬さんが執筆した「ブッシュクラフト入門」を使いながらブッシュクラフトの基本的な考え方や用語、用具などを学習し、自然とどのように接していくのか内容濃く講義を受けます。
今回は昨年に受講をされた先輩の認定ブッシュクラフターの方もサポーターとして駆け付けてくださいました。先輩認定ブッシュクラフターの皆さんは相馬さんの座学の合間に午後の実習準備をするなど実技の講習準備の良い練習機会になったようです。

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午後はいよいよ実習です。受講者全員に配布された、火おこしのために必要な薪や火口(ほくち)とブッシュクラフトナイフやファイヤースチール(メタルマッチ)などが入った火起こしキットを手に皆さんあたたかな屋外に出てきました。
地面に直火をする場合の火床(ほど)をスコップで堀り、ファイヤースチールで白樺の樹皮や松の薪などの火口(火だね)に着火をする実習や、薪を割るバトニングという方法を試したり、薪に火をつけやすくするフェザーステックを作る実践練習が行われました。ここでも先輩認定ブッシュクラフターの皆さんはうまくできない受講生にアドバイスしたりコツなどの伝授をしていました。

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その後はセンターにある落ち葉や枯れ枝に木の皮など、ナチュラルティンダーと言われる自然の火口を探し、受講生の皆さんが自然の中で見つけたものに着火して試しました。また、火打石で火をつけるときに火口となるチャークロスというものをつくり、布状になったの炭に火打石を使って火をつけ、さらに麻の毛玉で包み込み息を吹きかけ着火をする練習を行いました。

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そして、実技講習の後はいよいよ火おこし検定の目玉となる実技試験です。実技の試験は地面の上20cmのところに張った麻紐を10分間で燃やし切るテストです。使える道具はナイフとファイヤースチールと風よけのみ、薪も2本だけ、シュロの火口も一握りだけと最小限のものだけでチャレンジを行います。

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上手く規定時間内に麻紐を焼き切れた人は6名ほどでしたが、麻紐を焼き切ることができなくてもこの試験は大丈夫なのです。大事なのは安全に確実にバトニングをして薪を割ることと短い時間の中でフェザーステックを確実に作ることが重視されるからです。ここでも先輩認定ブッシュクラフターの皆さんは目を光らせ受講生の皆さんの技量を確認していました。

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実技試験の後は地面で直接火をおこす直火で使うために作った火床をもとの状態に戻し、できる限り火を使った痕跡を消す練習を行いました。自然環境へのインパクトを減らしてブッシュクラフトを行なう場所をきれいにすることの重要性も学びました。

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野外での実習が終わった後は講座の最終項目の筆記試験が行われました。1日をかけて習ったことがテストに出され、相馬さんが話したことや実技で行ったことが問題として出されました。きちんと話を聞いていれば大丈夫なのですが、受講生の皆さん2週間後の合否通知を楽しみにお待ちください。
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センターは朝から夕方までに渡りブッシュクラフトに浸る一日でした。自然を感じながら自然を楽しむことができるブッシュクラフトの魅力に関心のある人が増えてきています。なぜか今回は参加した女性たちの間でブッシュクラフト女子部が結成されてしましました。4月には今回と同じ「火おこしベーシック」と次のステップの「クラフトベーシック」の講習会が予定されています。黒川青少年野外活動センターの告知にご注目ください。(川村)

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