チーム力を高めたい時に有効な1つの手法
本日は、幼体連スポーツクラブ小4サッカーチームのみなさんが『冒険教育プログラム』を体験しにきてくれました。
◆今日は何をやるのか?簡単な説明
実は、川崎フロンターレトップチーム・ユースもこのプログラムをやっています。
プロサッカー選手と聞いて、みんなの目の色が変わります。
最近では、この噂を聞きつけて、東京のヴェルディユースも来ました。
【みんなが強くなるため(勝つため)には、たくさんの工夫が必要。その工夫の一つとして、今日のプログラムを体験してほしい】と伝えました。
◆今日の最終チャレンジを確認
◆フープくぐり
チャンスは3回、記録更新を目指そう!
和気藹々とした雰囲気でチャレンジ。
◆ホエールウォッチング
全員がこの巨大なシーソーに乗り、お題にチャレンジします。
楽しい気持ちが強く出過ぎて、同じ失敗が多発。
1度冷静になって、みんなで話し合ってみることに。
すると、ちょっぴりおふざけムードだったみんなのスイッチが入りました。
声が出るようになり、的確な指示、するどい意見が飛び交います。
楽しみながら、でも話を聞くときは耳を傾ける“気持ちの切り替え”も少しずつできるように。
経験したことのある人にしかわからないと思いますが…反対側の人にも鯨を見せたいから、場所をチェンジしようと言ったら、鯨が見える側の人たちが一斉にしゃがんで反対側の人に見せようとしたのが斬新なアイディアでびっくり(笑)
◆パイプライン
一人ずつ持ったパイプの上にピンポン球を転がし、ゴールに入れます。
ゴールの大きさや形は違えど、ゴールを決めることはサッカーと一緒です。
スピードは速い方がいい?遅い方がいい?人と人の距離間はどう?
◆Aフレーム
全員が木材の上に乗り、お題通りに並び替えます。
かなりユラユラする不安定な木材。
最初は、「この木材ボコボコだから変えていいですか?」なんていう変化球発言も(笑)
「試合中、芝の状態が悪かったら、その芝、交換してもらえるんだ?」と聞くと、一同「…。」
他の方法でクリアを目指すことに。
不安定さはみんなで支えあってカバーすることにしたようです。
自然と仲間に手が伸びます。
◆ターザンロープ
目の前にあるロープだけで遠く離れた島に渡ります。
島には足が触れるのでやっと…
島に足が着いただけで満足すると、ロープに身体を引きずられて落下…
自分はどのタイミングでチャレンジするのがいいのか。
自分は、仲間に対してどんなフォローができるのか。
得手不得手は人それぞれ。それが理解できた時、自然と役割も明確になっていきます。
不安そうな仲間には「俺たちが手伝うから大丈夫!」なんて声かけも。
◆ウォール
「この壁を乗り越えるために、1日をゲームメイクしていこう」というねらいを持ってスタートした今日のプログラム。
「今日積み上げてきたゲームメイクの結果をこの壁に出していこう」とだけ伝え、最後のチャレンジに挑みます。
この壁を全員が登ったら、チャレンジ成功。
最初は、登る人を持ち上げる人(手伝ってくれる人)がたくさんいるので、スムーズに登っていくことができます。
ですが、登り終えた人は、次の人を持ち上げることはもうできません。
つまり、最後の人を持ち上げてくれる人は誰もいないということ…。
登る順番や支え方などの役割分担(ポジション)をしっかり整理しなくてはいけません。
“人が減ったら、アイディアを出してカバーする”
壁を登った人が増えれば増えるほど、残された人の不安や緊張が強くなります。
時には、気持ちが抑えきれなくて涙が出たり、心が折れそうになったりする場面もありました。
残すところ、一人。。
…もう無理かも。
でも、ここまでやってきたのだから…
いろいろな想いが交錯します。
【やっぱり、みんなで成功したい!】という気持ちがピークに達したとき、最後の一人の手が上の人の足に。
両手でしっかりと掴まることさえできれば、あとは絶対イケる…という気持ちに変化していることを感じました
ドキドキドキドキ…みんなの心が同じ方向を向いています
恐さもあった。痛みもあった。辛かったとも思う。
◆まとめ
ホワイトボードには、ピンクのふせんと青いふせんが貼ってあります。
これは、今日1日で出たみんなの気づきです。
ピンクのふせんは、良かったこと=得点
青いふせんは、うまくいかなかったこと=失点
見て分かるように、たくさんの気づきがありました。
【得点はこれからもどんどん伸ばしていこう】
【失点は、リカバリーして得点に変えていこう】
という言葉をみんなへの応援メッセージとして伝えて、今日のプログラムが終了です。
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