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2017年8月 2日 (水)

よく繁殖するツル植物

Sdscf3794Sdscf3795今日もセミが鳴き声が響き渡っています。
 
センターの森の中でみかけるこのツル植物、ご存知でしょうか。

 

答えは、 「ヤブガラシ」です。

かわいらしいオレンジの花、、、と思ったら、これは、花盤というそうです。
真ん中に一本飛び出ているのが、メシベ。

おもしろいのは、葉っぱの形(付き方)です。
葉が5枚あるように見えますが、、、。

Sdscf3793_2

よく見てみると、この写真の上側2枚、下側2枚はそれぞれ同じところから生えていて、真ん中の1枚だけ、独立して生えています。

このような葉の付き方を、「鳥足状複葉」と呼ぶそうです。

似ている葉の付き方に、「掌状複葉」というものがありますが、「掌状複葉」は、1か所から5枚の葉っぱが出ていますが、このヤブガラシは、下側の葉の付き方が違います。

この「鳥足状複葉」は、ヤブカラシやアマチャヅルなど、限られた種類にしかないそうなので、ぜひ、よく観察してみてください。
また、触ってみると、茎が角張っているのがわかります。これを「稜(リョウ)」と呼びます。
この「稜」があるのも特徴です。

ヤブガラシは、藪を枯らしてしまうくらい繁殖力が強いから(所長談)という説もあるほど、どこにでも生えてよく繁殖するようです。ぜひ、見つけてみてくださいね。(高柳)

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