神奈川シニア自然大学校~自然体験活動時の安全管理~
本日は、黒川青少年野外活動センターと共催事業の神奈川シニア自然大学校の「安全管理」の講座が開催されました。
安全管理の講座は、過去を通じて初めてでしたので、過去の講座受講生も含めてご参加いただき、期を超えた交流の場にもなりました。
参加者:23名
講師:大東文化大学 中村正雄氏
〇10:00 講義開始
スライドを用いながら、自然体験活動時の安全管理について学びました。
という問いかけから、スタートしました。
小さなリスクには、前の人がおならをする、なんてこともあるかもしれません。などとユーモアたっぷりで、硬い内容ではあるものの、笑顔も見られました。
安全は、「すべてが安らか」という言葉ですが、「絶対的な安全」というのは、存在しません。
安全とは、「受け入れ不可能なリスクがないこと」です。
また、想定していない変化は見落としてしまうということも、映像で確認しました。
〇11:00 グループワーク
安全とリスクとはなにか、という講義を踏まえて、午前の後半はグループワークを行いました。
救急箱に何を入れるか?
いつ、どこに行くかという想定を含めて、救急箱に10個入れるとしたら、何を入れるかをグループで検討していきます。
などと具体的な想定をもとに発表されていました。この具体的な想定を検討することが、安全対策で大切なことだという振り返りもありました。
〇12:45 救急救命とAEDの使い方・実技
心肺蘇生を行うにあたっては、初期の評価として「SETUP」(Stop、Environment、Traffic、Unknown Hazards、Protect Self and Patientの頭文字)すなわち、安全に救命ができるのかの判断が必要です。目の前に起こると、誰もがパニックになりがちですが、一瞬立ち止まり、深呼吸して判断することが必要です。そうしなければ、「助ける人」が一人から二人に増えてしまうリスクがあります。
どんな時に救急救命をするのか?それは、「意識がなく、普段通りの呼吸がない時」判断が難しいこともありますが、ためらうくらいなら、実施したほうが良いという事でした。また、心臓マッサージと人工呼吸については、人工呼吸が難しい状況であれば無理に行う必要はなく、血液中の酸素を脳に送るために心臓マッサージを行うことが大事であることもお話がありました。もし、意識があれば、本人から何かしらの反応があるので、その場合には実施は不要になります。AEDもためらうことなく、使うことが大事です。AEDは電気を流すかどうかはAEDが判断してくれますので、意識がなく、普段通りの呼吸がない時には、使用します。
今回の実技により、自分の安全も守りつつ、ためらいなく使用できることを祈ります。
今回の講義を経て、何より、使用する日が来ないこと、「危険」を想定し、安全な活動ができることが一番できますように。(岸本)
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