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2016年1月19日 (火)

シニア 麹・糀づくりワークショップ

お天気で暖かくなりましたが、まだまだ雪の残る黒川です。
センターのご利用に際しましても、凍結による転倒には十分お気を付け下さいませ。

さて、今日はシニアの麹・糀づくりワークショップが開催されました。
講師は我らがセンター所長の野口、16名の方にご参加いただきました。

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「こうじ」の漢字「麹」と「糀」の違いは、
”漢字の「麹」は中国から伝わった字で、
「糀」は明治期に作られた和製漢字で特に米糀を指す。”(ウィキぺディアより)
だそうで、麦麹は「麹」、米糀は「糀」の字を使う事が多いそうです。
午前中は麹の作り方の説明や実践、
黒川で作ったみその食べ比べ、浅漬けやみそ汁の試食などを行いました。
皆さん講師の話に興味津々で、試食もおいしそうに召し上がっていました。

麹菌は高温で死滅してしまうため、温度管理には注意しなければなりません。
黒川では「室(むろ):麹のためのお部屋」としてホットカーペットとテーブル、
かけ布団をこたつ状にしたものを用います。
やりっぱなしではなく、途中でお手入れも必要。
米や麦に麹がたくさんつくよう心を込めてお手入れします。
(写真見づらいですが、下二枚目はテーブルの下に麹を仕込んでいる様子です。)

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麹菌は市販の物を使うのですが、
昔の人はその辺りの里山の落ち葉から麹菌を見つけたり、
近所のだれだれさんのところの山の麹菌がいいよ、
というような情報交換を日常的にしていたそうです。
現代の我々にはどれが麹菌かなんて全く判断できません。
昔の人の方が自然と調和していて、感覚が研ぎ澄まされていたのだなと思いました。

午後は黒川自家製のお酢、みりん、しょうゆなどの紹介、
試作の甘酒(おかゆ状)の試食をしました。
こちらも皆さん楽しそうに召し上がっていました。

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現代においては、調味料は簡単にスーパーで手に入ってしまうため、
一から手作りするという感覚がほとんどありません。
私も麹の作り方を今日初めて知りました。
出来合いの調味料には化学調味料や保存料などが使われているものもありますが、
手作りの調味料は添加物を使わないので本当に安心です。
丁寧に作る過程も楽しむことが出来ます。

なんでもインスタントが良しとされる世の中において、
日常を丁寧に生きることが見直されてきているのかもしれませんね。
抗菌、除菌が叫ばれて久しいですが、
微生物と共生していくという意識もとても大切だなと感じました(村上)。

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