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2015年2月26日 (木)

目指せ 焼き芋職人

子どもの頃、リヤカーで焼きいもを売りに来るおじさんにあこがれ、焼きいも屋さんになりたいと思っていました。

 

 

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将来の夢は「焼きいも屋」。なんて言うと、聞いた人たちはみんなあきれた顔をします。

 

 

私より若い人たちにとっての焼きいも屋のイメージは良くないようです。

 

 

軽トラックでスピーカーから「石や~きいも♪甘くておいしいおいもだよ~♪」とテープを流しながら売りに来る焼き芋いも屋さん。呼び止めて買うと1個500円もの高値を請求されたことはありませんか?

 

 

私のあこがれている焼きいも屋さんは、そんな焼きいも屋ではありません。リヤカーを引いて販売していた、昭和40年代の「職人の焼きいも屋さん」です。

 

 

窯に火を入れ石を焼き、おいもを投入。数分ごとにいもを回し、遠赤外線の力で中までじっくり焼いていく。焼き上がりは、匂いや見た目、触った感触等、職人の勘でおいもを取り出す。

 

 

子どもの頃、リヤカーから漏れる甘い香りに誘われて、小銭を握って買いに行くと、おじさんは焼きたてのおいしそうなおいもを3本選んでバネはかりに乗せ、「300円だよ。焼きすぎたいもがあるから、これおまけ。」といって、新聞紙の袋におまけのいもを追加して渡してくれました。おじさんの焼いたおいもは、蜜が出ていて、とっても甘くておいしかった。そして得した気分で嬉しかったことを思い出します。

 

 

こんなやり取りのあった時代の職人の焼きいも屋さん。今は見かけなくなってしまいました。

 

 

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センターでは、昔ながらの焼きいも屋さんの味と雰囲気を再現したく、石焼きいも器を作成しました。ドラム缶を使って薪ストーブを作り、その上に石焼き部分を乗せた、ドラム缶石焼きいも器です。

 

 

一度に30本ほどのおいもを焼くことができ、皮が香ばしく、おいしい焼きいもに焼きあがります。しかし、15分に1回おいもをひっくり返さないと、石に触れている部分が焦げてしまうため、誰かが付いて焼かなくてはいけません。職員がいる時はいいのですが、団体さんに貸し出しすると、せっかくのおいもを焦がしてしまう事があります。

 

 

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そこで、次に作ったのが、大きな植木鉢を2つ重ね、針金で吊るしたいもを七輪の炭で焼く、つぼ焼きいも器です。つぼ焼きでは一度に20本ほどのいもを焼くことができます。つぼの反射熱により、中まで熱が通り、石焼きいもよりシットリ焼きあがる特徴があります。

 

 

この焼き方は、熱源からも距離があり、いもが直接つぼに触れないため、炭の量さえ間違えなければ、いもを焦がすことはありません。いもの大きさにもよりますが、約1時間放置しておけば美味しく焼きあがります。

 

 

つぼ焼きいも器の完成により、誰でもおいもを焦がさず焼けるようになりました。

 

 

私の焼きいも職人の魂が、おいもを焼くための道具2種を作り上げることになりました。

 

現在、石焼きいも器2台、つぼ焼きいも器2台を常備しています。

 

 

4台の焼きいも器をフル稼働させると、一度に100本もの おいもを焼くことが可能になりす。大人数のイベントでも活躍中です。

 

 

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このほかにも、焚火を楽しみ、熾火の中においもを直接入れる昔ながらの焼きいもや、ダッチオーブンに入れて焼く方法など、アウトドアならではの楽しみ方もあります。

 

 

サツマイモは、掘って直ぐでは甘味が薄く、ホクホクした触感だそうですが、貯蔵によって、より甘くねっとり系に熟成するそうです。

 

 

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実は、今が焼きいものおいしい季節とのこと。センターを利用する際には、ぜひ、サツマイモを持参し、焼きいもに挑戦してみてください。

 

 

はじめての方には、職員が、美味しく焼く方法をお伝えします。(野口)

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