デンマーク流子育てについて学ぶ
本日は、いつもセンターを利用して下さっている子育てサークルの方達の主催で子育てに関する講演会が開かれていました。といっても、センターの工作室を使い、いつもセンターに来てくれるお母さん向けのアットホームな雰囲気の中で開催されていました。講師は澤渡夏代ブラントさんです。
センターでは毎週「森のようちえん」プログラムを開催していますが、これもデンマーク発祥の保育方法です。「森のようちえん」の原点を求め、講演会に顔を出させて頂きました。
デンマークと言えば、福祉国家ということでみなさんも名前を知っているかと思います。所得の半分が税金!しかし、その代わり、医療費や学費が無料だったり、国が国民の生活を保障してくれる制度ができているのです。税金をたくさん払っているので、国民は政治に熱心だとか。政治離れが進む日本とは大きく違いますね。また、女性の社会進出も進んでいて、子どもをもつ男性も女性も平等に働きにでています。澤渡さん曰はく、男性だけが夜遅くまで働いている日本は、海外から見れば変わっているとのこと。子どもを持つ女性がもっと社会に出るようになれば、残業も減り、夫婦で一緒に子育てをする時間も増えそうです。
制度だけではなく、デンマークでは人間像の考え方も興味深いものがありました。“自己決定”や“自立”を大切にするデンマーク。幼児教育では、遊びの中から子ども達の力を引き出すようにしてあげます。また、小学校以降も、自分の適性を見極め、自分で人生を選択していきます。子ども達の意思を大切にするところにデンマーク流の良さがあると感じました。 聞けば聞くほどに素敵な国だと思えました。ただ、日本が悪いわけではありません。日本には日本の伝統、考え方、自然があります。政治の仕組みがあります。日本という国で子育てをしていく上で、どうすることが子ども達のためになるのか、それをもう一度考えてみたいと思いました。(岩井)※最後の写真はスタッフが講演会の内容をまとめたマインドマップです。目から鱗のお話をたくさん聞くことができました!
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