« アウトドアクッキングおもてなし講座 | トップページ | 「すすめ!キッチン戦隊クックルン」 来週も流れます »

2014年8月27日 (水)

トックリバチの巣

P1070213





先日、センターで見つけたトックリバチの巣を、利用者の方から頂きました。
大きさは直径1㎝くらいで、徳利のような形をしています。
こんなに小さな巣を作る蜂もいるのですね。
「楽しみに分解してください」とのことだったので、さっそく分解してみました。

P1070219_2

トックリバチの巣を分解した画像も合わせて頂いたのですが、そこには、巣の中に大量のイモムシが詰まっている様子がありました。

トックリバチは巣に卵を産み付けます。さらに、巣に別室を作り、そこに麻酔をかけて仕留めたイモムシや蛾の幼虫などを閉じ込めておくことで、卵から孵化した幼虫の餌を確保します。

P1070221_2

ぎっしりとイモムシが詰まっているのか……と緊張しながら、少しずつ巣を開けてみると、なにやら白いものがいました。

P1070222_2

白いものをどかしてみると、白い膜が張ってあります。

さらに巣を開いてみると、膜の向こうには黒い粒のカタマリと、小さな糸が絡まったようなものが入っていました。


P1070227

出てきたものを並べてみます。
左が最初に出てきた白いものです。
よく見ると、赤い鋭い点がふたつついていて、蜂の目に似ています。
身体もトックリバチの成虫に似ているので、これは蜂の幼虫ですね。
一方、黒と白い糸のカタマリは、イモムシの様な形はしていません。こちらは、おそらく蜂の幼虫がご飯を食べた後のフンではないかと思います。
今回、巣にいた幼虫は残念ながら生きていませんでしたが、トックリバチの繁殖の知恵を間近で見ることができました。(片岡)

|

« アウトドアクッキングおもてなし講座 | トップページ | 「すすめ!キッチン戦隊クックルン」 来週も流れます »