土器を焼く
今日は、「細山郷土資料館 土器の会」の方が、粘土から作った土器を焼きにいらっしゃいました。
朝一番に到着し、まずは、薪や落ち葉をたくさん燃やします。地面に水分などが含まれていると、水蒸気が上がってうまく焼けないとのことで、下をあたためます。
陶芸は徐々に温度を上げていくなどの温度管理が重要だそうですが、この土器は専用の粘土を使っているので、このような野焼きで焼くことができるそうです。
そして、火をつけてから約1時間。ようやく始めに燃していた薪が燃え、灰になりました。灰をならし、土器を並べていきます。
この作業がまた、熱さとの戦いです!!
ひとつひとつ丁寧に、ファイヤーサークルの真ん中においていきます。
土器同士がくっつかないように、空気の通り道を作って置くことが大事だそうです。
並べ終えると、周りに薪を組みます。大きな薪を井ゲタのように積み上げていきます。高さは、土器の高さの約3倍になるように、そして、中の温度を上げたいので、なるべく隙間がないように、とのことでした。風も手伝い、あっという間に炎が大きくなりました。
中の温度は、約1200~1300℃になるそうです。そんな高温で一気に焼くんですね。
そして、待っている間の井戸端会議。火を見つめながら、話をするという機会が減っている昨今ですが、私は、こんな光景が大好きです。
お尻を火にかざし、「しりもちを焼いている」というおばちゃんも(笑)。ステキです。
そんなこんなで待つこと1時間半。高く積まれていた薪は炭と灰になり、土器が姿を現していました。
きれいなレンガ色です!
焼く前は、白色でした。
このような、色の変化もまたおもしろいですね。
ところどころ、黒くなっている箇所もあり、それがまた味があります。
このような焼き色は、野焼きじゃないとできない、とのこと。
ステキな作品がたくさん並んでおり、自分でも作って焼いてみたくなりました。
直前までは、あまり良い天気予報ではなかったのですが、今日は、晴れてよかったですね。(朝、ぱらっと来たので心配しましたが。)
土に触れ、手を使い、火に触れる。立派な、ステキな自然体験です。
ぜひ、機会があれば、チャレンジしてみたいですね。(高柳)
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