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2012年5月22日 (火)

子どもの成長は。

当センターを指定管理者として運営している、NPO法人国際自然大学校では、毎月、機関紙「OUTFITTER(アウトフィッター)]を発行しています。
事業の報告や、校長、理事長などの記事のほか、職員が持ち回りで、原稿を書いています。当センターの様子やつながりのある方にインタビューをしたものを掲載するなどのコーナーもあります。
私は「未来へ羽ばたけ子ども達」という記事を担当しています。子ども達の未知なる可能性や、よい面などを取り上げて書くものです。 当センターの森のようちえんプログラムについて取り上げましたので、稚拙な文章ですが、ご紹介します。

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<以下、原稿>

黒川野外活動センターで行なっている2~3歳児の森のようちえんプログラムでは、子ども達に合わせたゆっくりのペースで歩いたり、止まったりしながら、ぐるりと山を探検していき、2時間を過ごします。

山の中には至るところに段差があります。身長が100cmにも満たない彼らにとっては、30cmの段差(未舗装の階段)でも、一苦労。怖いと思う気持ちと戦いながら一歩一歩進んでいくのです。

初回の活動で、坂道のたびに立ち止まり、大人の手が差し伸べられるのを待っていた子がいました。なるべく子ども達を見守り、待つ事をモットーとする森のようちえんでは、大人も、「まずは自分でやってごらん。」と容易に手を貸しません。すると、活動の後半になり、自分の両手を地面に着き、坂道を下りている姿がありました。

その2週間後の活動では、大人の手を借りようとする場面もありましたが、すぐに切り替え、自力で坂道を登ったり下りたり。大人が手を貸してくれない事への諦めなのか、それよりも先へ進むことの好奇心でしょうか。

いずれにしても、2歳の子も、どのようにして困難を乗り越えていけばよいか、ということをからだで感じ、行動に移す力があるのだと感心しました。

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また、雨が降ってきたので室内で一休憩した時のことです。
3~4枚ほど積んであった座布団の山に登り始めた子がいました。ほどなく、その座布団は崩れ、その子自身は床にひっくり返ってしまいました。

幸い、けがはなかったのですが、もう大泣きです。帰り際だったこともあり、お迎えの保護者の方が来るとすぐに、「ざぶとんがね・・・。」と自分の失敗と怖かった体験を話し始めました。失敗から学ぶ、という体験をした瞬間でした。

「感じ、考え、行動する」というサイクルをまわし始めるのに年齢は関係なく、生まれた時から始まっているという事を強く感じた出来事でした。

一瞬一瞬を大切にしながら、子ども達が「自分で出来る(考える)力を育んでいきたい。そのためにも、関わる大人自身が声かけや働きかけを考え続けることが大切だと感じ、身が引き締まる思いでした。
<ここまで。>

明日は、今年度第4回目のおさんぽくらぶ、そして、7回目ののあそびくらぶになります。どんな成長が見られるのか、とても楽しみです!!(古池)

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