念願の!!クサギで草木染め
この実を、センターに勤務し始めた翌年、5年前からずっと探していました。これは、『クサギ(臭木)』という木です。名前に「臭」という感じが付けられているだけあり、独特な匂いがあります。図鑑では薬品臭と書かれているものもあります。
草木染めで、青色が出せる植物は2つだけと言われています。その一つが有名な【藍(アイ)】です。そして、もうひとつがこの【クサギ】なのです。
それ以来、このクサギで一度染めてみたいとずっと思っていました。しかし、この黒川周辺ではなかなか見つけられずに5年が過ぎました。今年の9月終りに、施設内の散策路を歩いていたら・・・「あっ、あった!」と、見つかりました。しかも、施設内に。何で今まで気が付かなかったのかと。逆にビックリです。
今年、ようやく念願が叶います。実が熟すのを待って収穫して、早速染めてみます。
まだまだ、小さい木なのでそれほど多くの実が収穫できません。片手に乗る程度の量です。これを袋に入れて実を潰していきます。
潰したら、染め物用のボールで煮だして染め液を作ります。きれいなブルー。今回は小さなハンカチを染めます。たんぱく処理をして、輪ゴムで絞りを入れてものを染め液に浸していきます。
染め液を煮ながら染めること15分。実の量が十分ではなかったので、淡い色となりましたが、空色のハンカチに染めあがりました☆
そんなに珍しい木ではないので、ぜひお散歩中にこの木の実を見つけたらクサギの草木染めにチャレンジしてみて下さい。媒染無しで大丈夫だそうなので、手軽に染められますよ。(伊藤)
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