ここ数日、インターン生と一緒に準備をしてきた『サバイバルキャンプ』。ついに今日、本番を迎えました。
参加者は、親子が16組と、主催者であるイトーヨーカドーおよび飲料メーカー各社のスタッフのみなさんです。プログラム運営は、本センターの職員およびインターン生が全面的に行いました。
午前中は、アルミ缶ごはんに挑戦しました。カッターを使ってアルミ缶を加工し、かまどを作ります。燃料はなんと割り箸のみ!火が付きやすいように、細かく削ります。初めてカッターを使った子もいました。昔は鉛筆も、ナイフで削ってたんですよね。
燃料がかまどに入ったところで、いよいよ着火です。どの親子が一番早く炊けるかな?たくさん入れすぎても不完全燃焼で煙が出てしまいます。かといって、放っておけばあっという間に火は消えてしまいます。ごはんが炊けるまで、気の抜けません。
どきどきしながら、アルミ箔のふたを開けてみると・・・「ちゃんと炊けてる!!」
スタッフの方では、竹や羽釜、チャックビニールを使った炊き方を紹介しました。特に竹ごはんは、独特の香りもあって大好評。ふたを開ける瞬間は、大きな歓声が上がっていました。
ごはんが炊けた親子から、紙袋を使った目玉焼きづくりに挑戦しました。
紙だから燃えちゃうんじゃ・・・と思いますが、底面に油を適量しみこませた袋を、炭の上の網に置いておくだけで、無事に目玉焼きが完成!紙をちぎれば、お皿もいらない。これぞ、サバイバルクッキング!
全て完成したころには、お腹もペコペコです。アルミ缶で炊いたごはんの出来を確かめるべく、さっそく「いただきま~す!」。意外と芯も少なく、しっかり炊けているようでした。炊飯器以外で炊いたご飯、原理は一緒なのですが、何か不思議な感じがしますね。
スタッフが用意したカレーも好評でした。前日から頑張って準備した甲斐がありましたね。
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お昼休みをはさんで、午後はペットボトルロケットづくりを行いました。
先端部分や翼を取り付け、ペンやテープでデコレーションをして、オリジナルロケットが次々に出来上がっていきます。
全員完成したところで、お楽しみのロケット飛ばし大会!
まずは、ボトルの中に水を入れ、そこにスタッフお手製の発泡剤を入れてすぐさま栓をします。発射台にボトルを設置すると、ボトルの中に気泡が溜まって・・・プシュ~~~!!!
みんな一度飛ばした後に、修正タイムを設けました。「もう少し栓がきつい方がいいかな・・・」それぞれ、頭をひねらせながら、栓や翼を調整していきます。そして2回目のチャレンジ。多くの親子が、工夫が実って飛距離を伸ばしていました。
次に、専用の発射台と自転車の空気入れを使って飛ばしてみました。空気圧の力ってすごい!想像以上の飛距離に、拍手と歓声が起こりました。
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さいごに表彰式をして、盛り上がったキャンプは無事終了となりました。
参加者のみなさんは、一筋縄ではいかずに苦労したところもあったと思いますが、プログラムを通して、工夫することの大切さ、楽しさが伝わったのではないかと思います。
非常時では、満足にモノがないことが想定されます。そんなときでも、「あきらめずに工夫してみよう」という気持ちになれるかどうかが、一つの分かれ道のような気がします。これからも、前向きな行動につながるようなプログラムを、楽しく提供していけたらと思っています。
参加者のみなさん、今日はありがとうございました。(塚原)