遊びが広がるのあそびくらぶ
今日のくろかわ森のようちえん「のあそびくらぶ」は、春のような陽の光と北風が肌寒い中、子ども達と元気に活動してきました。
何度も参加している子ども達のほとんどは、自分達の行きたい場所に直行しました。
秘密基地作りや家作り、橋作り・・などなど、自分が遊びたい遊びを決めて来ている子が多く見られました。
回数を重ねながら、遊びを繰り返して来たものは、だんだん立派になってきました。お家も毎回何かを足されて、完成度の高いものとなっています。
もちろん、思い通りに行かない物もあります。でも、積み重ねる楽しさを味わえているようです。
ここは、新しくできたお家・・・というか動物の寝床のようにも見えますが。
すっぽりと中に納まって、心地よさそうでした。「さぁ、おうちでねるか・・」と呟きながら中に入り込んでいました。
「入っていいよ」と言われましたが・・・遠慮しておきました。
家作りから、橋作りに移行している子もいます。
側溝の中に、木の枝や落ち葉、土までも入れてはその上を渡っています。
子ども達にとってのこの橋は、溝の上を渡るための物ではなく、溝の中を歩けるようにするための物のようです。(スタッフが後で掻き出さないといけないのですが・・・)
子ども達は遊びの中で様々なものを見つけてきます。
今日は、なんとヘビの抜け殻が張り付いた木を見つけ、みんなでヘビの皮をむいていました。
「・・・これがあるって事はこの辺でヘビが冬眠してるんだな!」というスタッフの一言に、「とうみんってなに?」という声が聞こえてきました。こうして本物を目の前にすると、生き物の話が身近で起きている体験になります。
子ども達の発見は、遊びの始まりになります。
竹の切り株に溜まった水があちこちで見つかり、そこから子ども達の遊びが広がりました。
色々な物を入れたり、書き混ぜたり、何かを被せたり・・・子ども達なりのストーリーがあるようでした。
やっぱり子ども達が好きなのは、なが~い棒です。
長い棒を持ち上げたり、みんなで力を合わせて横に渡すために試行錯誤していました。
工夫をして、あるもので木と木を繋ごうとする子ども達は、何度も色々事をやってみます。
自分達で色々な方法を探しながら試して見て、最後に自分達の思い通りに行った時は達成感を感じ、「よしっ」と満足そうにその場を去り、次の遊びに移る子もいました。
今日の探険チームは、初めて参加した子ども達が多く、好奇心満々でどんぐり山を探険しました。
急な坂道を下るのも、どきどきした様子で降りていき、何度もその道を行っている子達は、得意気に道案内をしてくれました。
途中で面白い物を見つけると、みんなで「なんだろう・・」と立ち止まり、観察しながら、子ども同士の会話もはずんでいました。
木登りが出来そうな所では、木登り大会が始まり、あちらこちらで木に登り、「みてみて~」とみんなを呼んでいる姿が見られました。
今日ののあそびくらぶは、いろいろなところで沢山の遊びが展開されていました。子ども達の想像する力と、創造する力がついて来たということなのかな・・と嬉しく思っています。最近はスタッフは一歩引いて子ども達のやりたい遊びを見守っています。子ども達の遊びこむ姿、子ども同士の関係性や初めて参加の子が来ても、子ども達同士で声を掛け合い、すぐに打ちとけていく姿が見えてきます。
子ども達で遊びを創り、他の子との関わりを作れるようになっているのも、自由な発想をして過ごせるようになっているからでしょう。
そんな子ども達で創りあげた“場”になってきています。
今年度は残り1回。最後まで思い残すことなく、遊びつくしてほしいと思っています。 野村なおなお
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