« ワックス清掃日 | トップページ | 2011年度 イベントスケジュール公開 »

2011年3月23日 (水)

子ども達の成長を遊びから知る日

今日の「くろかわ森のようちえん のあそびくらぶ」は、今年度最後の活動となりました。それを知ってか、子ども達は集合からテンションが高めでした。

P1230511

毎回行ってきた、3つのお約束を初めて来たお友達にみんなで伝えたあと、「家・基地・いろいろ作りチーム」と「探検チーム」に分かれて「レッツゴー!」

半数以上の子ども達は、「家作りチーム」へ行き、前回の続きの遊びをしに行きました。

P1230523

いつもの拠点に向かうまでも、子ども同士で「ここ滑るから気を付けて~」などと声を掛け合いながら進みました。

水筒を「水筒の木」にかけて、「さぁ、ぼくのへやにいこう!」と、それぞれお決まりのポイントへ。

P1230526 前回作った自分たちの家に入り、満足気な子ども達。
早速自分の部屋に入り、くつろぎます。
「あ~お家がこわれてる~!!」・・・と、一番最初に作って、その後小鳥のお墓になったお家が潰れているのを発見。
「地震で壊れたのかなぁ・・」と言う声も聞こえてきました。今回の地震は、子ども達の心のなかに刻まれているのですね。

P1230537

気を取り直して、新しい家を夢中で作る子ども達。
気持ちの切り替えが早いのか、今日で終わりだから「今日作らなくちゃ!」という気持ちがあってか、スゴイ勢いで夢中で家を作っていました。

長い竹を横に渡して、その上に細い竹の枝をかけて、カーテンを作りました。本当にカーテンのように動きます。さすがの創造力!

P1230547_2

年中のこの子は、今年度の初めは、スタッフから離れられませんでした。でも今日は、3mくらいある竹を一人で担いで、なにやら一生懸命作っていました。その身のこなしに「成長したねぇ・・」と感慨深いスタッフでした。

P1230560P1230549

自分たちの家づくりから、自分の部屋になり、今日は「筋トレホテル」というものに発展していました。腹筋をしたら、すぐ寝られるようです・・・ホテルなので。
そんな、“自分のやりたい事を創り出すために考えて行動する”姿P1230558が多く見られました。

前回作った、側溝の橋という名のダムに、今日は水が溜まっていました。
今日はそこに釣り人が集まっていました。
何が釣れたのでしょうか・・・

P3231625_2

もうひとつの「探検チーム」は、探検をせずに、違う場所でまた違う遊びが展開されていました。
ひとしきり落ち葉かけをして遊んだ後は、木の穴の中に溜まった水たまりを使って遊びました。

P3231631 「みて~シチューの中に入れるの!」・・とP3231634見つけてきたのは、グミのような柔らかいきのこがいっぱいついた木でした。そのきのこをみんなでむしっている他のグループ。別々の場所で同じ素材のものを使って遊んでいました。

P3231654

集めてきたきのこや木の皮や土や葉っぱやみみず・・を木の水たまりに入れて・・・
「毒キノコ入り シチュー」を作る子ども達。かき混ぜるのも交替でやっていました。

P3231647_2

P3231661

そのうち、材料集め部隊ができ、遠くまで材料を求めて走りました。おかげで、早咲きの桜も見ることができました。
「咲いてるのをとったら(お花が)死んじゃうよね」と言いながら、下に落ちている花びらや花のガクを拾っていました。

P3231665

その間、材料探しは行かずに、シチューを作る子や、葉っぱをパンに見立てて、泥のチョコを塗り、チョコパンを作っている子もいました。

こんな風に、自分たちがやりたい事を見つけ、遊び込む時間になった、のあそびくらぶ。4月の時点では、「なにしてあそんだらいいの~?」と言っていた子どもも、自ら遊びを見つけて、あるものを工夫しながら、夢中で遊ぶといP3231666う体験ができるようになりました。
リピーターの子どもたちは、ひとりひとりの成長が見られ、新しく来たお友達や、自分よりも小さな子、力の弱い子に対しての言葉掛けがとってもやさしくなりました。
急な坂では手を差し伸べ、大きなものを一人で持てない時は助けを呼ぶ・・・こんな風にできるようになったのは、この自然の中で遊んだ経験から学んだ、人との関わり方です。
今日でのあそびくらぶを卒園する子ども達には、こうした“助け合う心”が育っています。
そして、“自分達でなんとかする、考える力”がついています。
これから先、小学校に行ってもこの経験はいかされると信じています。

みんな、またあそびにきてね!またあそぼうね!!
「まったね~!」
野村なおなお

|

« ワックス清掃日 | トップページ | 2011年度 イベントスケジュール公開 »